この記事では、犬の酸素室が「いつ」「どんなワンコ」に必要か?わかりやすく解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ!
- フレブルやパグなどの短頭種
- 高齢のシニア犬
- 呼吸器・心臓疾患を抱えている
熱中症や高齢のワンコ、呼吸器が弱い犬は酸素室が必要になることがあります。
犬の酸素室や酸素濃縮器はレンタルもできますが、いざ必要となったときに在庫がないことも。
いつ?どんな犬に酸素室が必要になるのか?
いざというときに焦らないよう、しっかりと知識をつけておきましょう。
酸素室が必要になるかもしれない犬とは?

ん?呼吸があらい気がする
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まずは、動物病院!
酸素投与でラクになるかも
犬の呼吸が苦しいときのサイン
犬が苦しそうに呼吸をしているのを見るのは、心理的な負担がかなり大きいですよね。
犬はどんな症状があると、呼吸が苦しいのか?
そのサインを、見逃さないようにしましょう。
- 咳がなかなか止まらない
- ゼーゼーと音がする
- 舌の色が紫っぽい
- 呼吸をするのに体全体を使っている
- 口を開けて呼吸をしている
- 横たわることができない
こんな症状が見られた場合は、まず注意深く犬を観察します。
録音したデータを獣医師に聞いてもらい、即レントゲン検査になったこともあります。
- いつから咳がでているのか?
- どのような咳か?
- どんなときに咳がでるのか?
当時の問診内容は、こんな感じでした。
飼い主さんは、犬の症状を代弁しなくてはなりません。
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犬は苦しくても
言葉にできません。
症状は、具体的に!
いつ必要?犬の酸素室
まずは、犬の酸素室がいつ必要になるのか?
酸素室を使ったことがない飼い主さんに、くわしく解説していきますね。
- 気温が高いシーズン
- 心臓や呼吸器の疾患
- 高齢で弱ってきた
上記の他には、獣医師から酸素室を使うよう指示があったときです。
気温が高いシーズン
犬は暑さに弱いです。
フレンチブルドッグやパグなど、短頭種といわれる犬種はなおさらのこと。
大型犬も気温が28℃を超えると、呼吸があらくなります。
熱中症の治療として、動物病院では酸素投与が行われることもあります。
心臓や呼吸器の疾患
心臓が弱い犬や、僧帽弁膜閉鎖不全症(そうぼうべんまくへいさふぜんしょう)などの心疾患になったとき。
また、喘息(ぜんそく)や気管虚脱(きかんきょだつ)、肺炎などの呼吸器系の病気にも酸素投与がされます。
動物病院のICUは、酸素投与と同時に薬剤を投入できる医療機器も。
このような病気と診断され自宅でケアする場合は、早めに酸素室を準備しておきましょう。
高齢で弱ってきた
犬も歳をとると、病気のリスクが高まります。
年齢とともに、心臓が弱くなることも。
何かしらの病気を抱えていると、酸素室が活躍することがあります。
高齢犬は、容態が急変するリスクもあるため事前の準備が安心です。
酸素室が必要なワンコとは
これまで、暑い夏や病気が判明した、高齢になったときに酸素室が必要なタイミングがくるとお伝えしました。
つづいて、どんなワンコに酸素室が必要になりそうか?を解説します。
- フレンチブルドッグやパグなどの短頭種
- キャバリアなど心臓病になりやすい犬種
- 介護が必要な高齢のシニア犬
フレブルやパグなどの短頭種
お鼻のみじかいブルドッグやパグは、短頭種(たんとうしゅ)と呼ばれています。
短頭種は、他の犬種よりも鼻腔やのどの気道が狭いです。
呼吸器系の疾患にかかりやすく、暑さにとても弱いです。
気管のトラブルや熱中症にかかりやすいため、万が一に備えて。
なお、ボストンテリアやシーズーも短頭種です。
キャバリアなど心臓病になりやすい犬種
キャバリアは、心臓病になりやすい犬種です。
心疾患は、投薬でコントロールしながら生活をすることもあります。
ただし、心臓病によっては呼吸困難になるリスクが。
獣医の先生に相談してから、酸素室を用意してあげましょう。
なお、純血種の小型犬も高齢になると心臓病になりやすいといわれています。
介護が必要なシニア犬
高齢のワンコは、フードや水を飲み込む力が弱くなります。
そのため、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などで呼吸困難になるリスクも高まります。
まずは気管に異物が入らないように、食事の仕方に気をつけることが大切。
こちらも、万が一に備えて酸素室を準備しておくのもよいでしょう。
犬の酸素室を準備するタイミングは?
犬の酸素室がいつ?どんなワンコに必要か?を解説しました。
つぎに、酸素室を準備するタイミングについてお伝えしていきます。
- 短頭種は、気温の高い夏だけ
- 心疾患、呼吸器系の病気と診断されたら
- シニア犬は、フードが食べづらくなったら
気温の高い夏だけ
フレブルやパグなどの短頭種は、熱中症のリスクが高まる夏に。
犬の酸素室は1ヶ月単位で、レンタルができます。
散歩から帰ってきて、呼吸が荒いなと感じるときに酸素室へ。
お試しで、1ヶ月レンタルしてみるのもいいでしょう。
病気と診断されたら
心疾患や呼吸器系と診断されたら、それが酸素室が必要なタイミング。
まずは、獣医師に相談しましょう。
病気によって、酸素室が必要になる症状を確認しておきます。
重症の場合は、動物病院のICUに入院となるかもしれません。
オーナーは、看取り目的で在宅酸素ケアを選択しました。
フードが食べづらくなったら
シニア犬の場合は、フードが食べづらくなってきたら。
飲み込む力が弱まることで、お水が気管に入ってしまうことも。
普段から、食べ方や飲み方をよく観察しておきましょう。
シニア犬も、獣医師に相談して酸素室の導入を検討します。
まとめ
今回は、犬の酸素室がいつ、どんなワンコに必要になるか?についてお伝えしました。
熱中症にかかりやすい犬種は、夏の間だけ酸素室をレンタルする方法も。
心臓や呼吸器系の病気と診断されたら、獣医師に相談してから酸素室を準備しましょう。
高齢のシニア犬は、動物病院へ移動する負担を軽減する目的で酸素室を使うケースも。
いずれにしても、いざというときに焦らずに済むように。
この記事が、すこしでもお役にたてばうれしいです。