犬の歯周病を治療した体験談!デンタルケアの正しいやり方

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PexelsのGlo Russoによる写真

犬に歯ブラシをしようとしたら、嫌がられすぎて挫折した…

犬の歯垢は、3日で歯石化するといわれています。

歯石を放置すると歯周病が進行して、その治療のために全身麻酔をしなくてはなりません。

オーナー

うちのマルチーズは、全身麻酔で歯石除去の治療をしたよ

この記事では、歯周病の治療体験レポートと正しいデンタルケアについてシェアします。

結論
  • 歯の表面だけではなく、歯周ポケットまでキレイになった
  • 歯周病の治療後は、正しいデンタルケアが最重要
  • 全身麻酔に耐えられる犬なら、動物病院での治療がベスト

犬の歯周病治療を検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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目次

犬の歯周病の症状

歯周病の症状は、初期と重度で異なります。

早期発見のためにも、犬の状態をよく観察してみてください。

歯周病の初期症状
  • 犬の口が臭い
  • 歯ぐきが腫れる
  • 歯石がついている

歯周病が悪化すると、別の症状も現れます。

歯周病の悪化症状
  • 口臭がかなりキツイ
  • 歯がぐらぐらする
  • 目や頬の下が腫れる
  • 膿が出る
  • 食欲がなくなる

ひとつでも気になる症状があれば、動物病院を受診しましょう。

歯周病になりやすい犬種や年齢もあります。

歯磨きをまったくしていないと、歯垢が歯石にかわるまでわずか3日しかかかりません。

犬の歯周病を動物病院で治療した理由

歯周病の進行具合から、本格的な治療をする必要があったからです。

症状が進むと、無麻酔の歯石除去は根本的な治療にはなりません。

動物病院で治療するメリット
  • 全身麻酔で治療中の痛みを感じない
  • 歯周ポケットの中まで除去できる
  • 獣医師は専門的な知識がある
  • 動物看護師によるアフターケアのレクチャー

素人がスケーラーを使うと、歯の表面を傷つけてしまうこともあるのでやめましょう。

また、痛みや恐怖で口のなかを触られるのがトラウマになってしまうことも。

全身麻酔

犬が普段から口の中を触られることに慣れていないと、歯ブラシですら難しいですよね。

また、歯石除去は痛みが伴い、犬にとっても全身麻酔の方が苦痛が少ないです。

ただし、全身麻酔は犬に負担がかかるため、高齢の犬などはできないケースもあります。

獣医師

獣医師は、歯石除去のトレーニングを受けています。

また、「犬の歯医者さん」のような専門医もいます。

麻酔のリスクはありますが、検査結果によっては治療は推奨されません。

アフターケア

歯周病の治療後には、動物看護師から正しい歯磨きやケアのレクチャーをしてくれる動物病院も。

犬の歯磨きはハードルが高いので、コツをしっかりと教えてもらいましょう。

アフターケアがうまくいかなくても、プロに相談できるのは心強いですよね。

【体験談】歯周病の治療体験レポート

それでは、歯周病の治療体験談をお伝えします。

避妊手術で全身麻酔をする都合上、同じタイミングで歯石除去をお願いしました。

治療の流れ

まずは、動物病院で歯周病治療について相談。

全身麻酔が前提のため、避妊手術と同時にやった方がよいとのこと。

体の小さい犬にとって全身麻酔はリスクが伴うので、同時に治療をすることにしました。

口の中を診察してもらい、先生が歯周病のグレード(進行度)を確認した上で治療方針を決めます。

STEP
事前検査

血液検査で全身麻酔をしても問題がないかを確認。

うちの犬の場合、レントゲン検査は不要と判断され、血液検査のみでした。

STEP
全身麻酔による歯石除去

全身麻酔による歯石の除去。

歯の表面だけではなく、歯周ポケットまでキレイに。

お昼前に動物病院に犬を預けて、夜にはお迎えにいきました。

STEP
アフターケア

歯周病の予防は、治療後の飼い主としての責務。

動物看護師さんから、アフターケアの説明を受けました。

治療前の準備

治療当日の朝は、絶食

フードは前日の夜まで、朝にお水を飲むのは大丈夫です。

「もし朝ごはんを食べていたら、手術ができません。」との説明でした。

治療後に気をつけること

治療してから1週間は、歯磨きをすることは禁止、と先生に言われました。

犬のデンタルケアの正しいやり方

動物看護師さんからレクチャーを受けた治療後のケアについてシェアします。

重要なポイントは、すぐに歯ブラシをすることではありません。

オーナー

口の中を触ることに、少しずつ慣れさせていくこと

正しいケアのステップを知って、歯磨きができることをゴールにがんばりましょう。

STEP
口まわりを触る

口まわりを触られることを嫌がる犬は多いです。

まずは、口まわりを触っても、嫌がられないようなトレーニングから。

口まわりを触ったら、おやつを少しずつ与えて褒める、を繰り返します。

トレーニングには、おやつを活用しましょう!

STEP
歯に触れる

口まわりが慣れてきたら、次は歯です。

歯を指先で「チョン」と触ってみる。

触れたら、しっかりと褒めておやつを与える、を繰り返します。

歯に触れることができたら、かならず褒めること!

STEP
ガーゼを歯にあてる

歯を触っても抵抗がなくなってきたら、次に指にガーゼを巻いて、歯を磨きます。

いきなり全部の歯を磨くと、抵抗する可能性大。

1本ずつ、時間をおいてチャレンジしましょう。

ガーゼに鶏肉のゆで汁などで、をつけてもOK!

STEP
歯ブラシをあてる

ガーゼができるようになってきたら、ようやく歯ブラシの出番。

歯ブラシもガーゼと同様に、朝昼晩など時間帯をわけて少しずつ歯にあてていきます。

1本でも磨けたらOKの感覚で、嫌がったら時間をおきます。

犬が嫌がったら、すぐにやめること!

動物看護師さんに、「数か月かけて、ゆっくりと歯みがきに慣れさせてください。」と念を押されました。

叱りつけてしまうと、犬は「歯磨きの時間は怒られるんだ…」と認識してしまいます。

デンタルケアで歯みがきできない犬の対処法

トレーニングをしても歯みがきができない犬もいますよね。

また、トレーニングには数か月はかかりますので、その間のケアをしなくてはなりません。

  1. デンタルガム
  2. おもちゃ
  3. ドライフード

プロに優先順位の高い順番にアフターケア方法を教えてもらいました!

デンタルガム

歯ブラシの次に効果があるのが、デンタルガムです。

市販品では、動物看護師さんから『グリニーズ』をおすすめされました。

米国獣医認定で、確かな歯みがき効果があるということで、即購入。

うちの犬は断固として歯を触らせてくれないので、もはや必需品になっています。

ただし、歯磨きガムはあくまでも、歯磨きトレーニング中の代替手段です!ベストは「歯磨き!!」

おもちゃ

おもちゃを嚙むことも、歯垢を落とす効果があります。

ただし、ロープ状のものはNG。繊維に細菌がつきます。

かじりやすい形状で、ある程度の弾力があるゴム素材のおもちゃがベター。

蹄(ひづめ)は固すぎて歯が折れてしまうこともあるので、NG。

ドライフード

ドライフードを咀嚼(そしゃく)することで、歯垢が歯石になることを多少は防ぐことができます。

ただ、上記2つに比べると効果は小さいです。

まとめ:犬の歯周病の治療後は正しいデンタルケアで予防しよう

今回は、犬の歯周病治療について、症状や原因と治療体験レポ、正しいアフターケアの方法をシェアしました。

結論
  • 歯の表面だけではなく、歯周ポケットまでキレイになった
  • 歯周病の治療後は、正しいデンタルケアが最重要
  • 全身麻酔に耐えられる犬なら、動物病院での治療がベスト

実際にチャレンジしてみて、犬の歯磨きの道のりはかなり険しいです。

  • 犬に歯磨きをさせてもらえない
  • 忙しくて毎日は歯磨きできない
  • デンタルケアが続かない

こんなケースは、ドクターケアワンの「噛みがき」を試してみるという手もあります。

  • 歯磨きガムに乗せるだけ
  • 食いつきがいい
  • 全額返金保証つき
  • 獣医師の無料相談サービス

ベストは歯磨きですが、歯磨きに慣れるまでの一時的なケアに使うのもあり。

この記事が、犬の歯周病の治療を検討している飼い主さんのお役にたてば嬉しいです。

\20秒でできる!歯ブラシいらずの噛みがき/

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